6月製作日誌


今年の折り返しの月に突入しました。
先月はホビーショーの準備等で思うようにモデルが作れませんでした。
イベントは次回9月ですので、今月からは製作に集中できます。
今月の予定としては、キット化を進めている「メルセデス・C292」「ロータス77プレスバージョン」の原型製作。
プジョーのコンセプトカー「クアザ−ル」「プロキシマ」「オキシア」の3部作の完成品。
フェラーリ400iメーラSの完成品
先月、購入済みのキット数十台を製作。
プレミアム商品として「ランボルギーニ・プロトタイプのイラスト」を額装し商品化。
色々やりたい事が沢山あります。


1日

シルバーの後クリアーをコートその後
ペーパーがけ後にマスキングして赤をいれます。


2日


ランボルギーニ・プロトタイプを
イラストカードにしました。

アクリル板をサンドイッチして四隅をビス止めします。
カードの裏にはその車のヒストリーが記述しています。
裏も透明なのデ読めるのが○。

方眼紙でジグを作りカードの位置を
決めていきます。

3日

食玩といわれている、コンビニのお菓子売り場には、収集癖を助長する商品が沢山・・・
気になるものは買ってしまうのですが、トータルで集まったシリーズは一つもありません。
最初に買うものが、メインのキャラクターに当たってしまうからです。
この話を人に云うと、運を使い果たしている・・・!?!?!?。と一笑されます

4日

塗装を完全硬化後にクリアーを乗せ易くする為に#1200でペーパーがけ。
カッティングしたロゴをリタックシートに移した後、ヘルメットに張りつけます。

5日

ザンザーラが沢山

6日

デカール貼lり終了、残るはクリヤーのみ。


一気に作るレジンキット達その一
後列はブガッティ、中列はジャガー、前列はプジョーの各ボディです
詳細は追って日誌にて紹介していきます。



一気に作るレジンキット達そのニ
前列はルノーの仲間たちで、その他は御想像にお任せします。
後日、詳細を打ち明けます。

7日

速報 メルセデスF400カービングの進行状況です
前回紹介から約2時間の作業でここまで来ました。


ウレタン・クリヤーも乾燥しました、ビカビカの出来あがりです。


8日
プラス2時間でボディシルエットが見えてきました。


9日


金魚鉢で金魚を飼う
唐突に申し訳有りません、モデル製作に癒しを与えてくれる僕の御友達を紹介します。
入梅も後少し、夏の風物詩の御話です、おじいちゃんの遺言にあった「金魚は金魚鉢で・・。」の言付けを守り
毎年この季節には金魚鉢をだし、夏への準備をします。
以前はアロワナ・シクリッド・卵生メダカ・ディスカスと手を出し1部屋が水族館状態。
現在、金魚に落ち着いてます。
右の赤い金魚は更紗水泡眼(さらさすいほうがん)という珍しい種類の金魚です。
私にはスポーツカー・ノーズのブラバム・アルファにしか見えません。
皆さんは何に見えますか?
まもなく黒出目金が仲間入り、そうロータス77を一緒に製作します。

10日
ディスプレイを考える
イベント等で展示する際にはどのようにお考えでしょうか?

不特定多数の方に見ていただくイベントには、不慮の事故を防衛するにも、ケースはとても大切なアイテムです。
ケースを外してお見せできるのは、モデルのことが理解できている同士の時だけ。

43モデルカーのオフ会の時はそれこそ無防備です。安心してお見せすることが出来ます。
お子様の来られるイベントには、それなりの防衛手段も必要です、
以前、アルファのイベントで展示終了後、搬出の準備の際に
心無いアルフィスタ「大人でした」にモデルを壊された、苦い経験もあります。

私のモデル製作における終了はケースの裏側からネジで固定した時点で完成としています。
この行為は最後の儀式であり、形容しがたい達成感があります。

ディスプレイ・ケースは作品の個性を引き出す為の良いアイテムになります。

だからケースは絶対必要です、透明のカバーも然り・・・。
カバーなしで見れるのは製作者の聖域に自分が入りこめる環境が与えられた時に
初めて体験できるものではないでしょうか。

静岡ホビーショーでの作品を見た方の中で、「結束力のあるクラブでこれからが楽しみですね。」と
お褒めのことばを頂いたのもつかの間、
「1/43 ミニカーベースの改造ですか?」と質問された時には、言葉に詰まってしまいました。
この方はケースに関してどのようにお考えをお持ちなのでしようね?
視点の違う方のコメントも知りたいような・・・・、知りたくないような・・・・・
不思議な方達も存在する世界でありました。



昆虫採取をしよう!!!

アルファロメオの試作車スカラベオです。
和名「糞コロガシ」でファーブル昆虫記の有名な虫です。
採取地の「ミラノ・アレーゼ」聖域で採取してきました。
昆虫の名前のモデルをこのように、ケースに入れ保存する方法もありでしょ・・・・。
シゲーラ「蝉」・ザンザーラ「蚊」・カラボ「蜻蛉」等、貴方も昆虫を捕まえに
モデルの採取旅行に出かけませんか?


今月のオバカ企画はキット30台素組みにチャレンジ!!!!!

私も流行の5月病に犯され、やる気のない日々を過ごして参りました。
しかし、6月もはや10日、病の言い訳も通用しない今日この頃です。
思いつく事といえばこんな事くらい・・。
申し訳有りませんが御付き合い願います。


ついに始まりました一気に作ろう30台。

薄すくプラサフを吹き、気泡のチェックをします。

シャーシはハイターに漬けて、脱脂します。

よく水切りをしてからプラサフ塗装、コレも気泡チェックの為です。

サフェーサー状態のボディとシャーシ

11日
子供への手作りプレゼント

ポリパテでコネコネ作ったミニチュア作品。


ディズニー・アニメのシンデレラの馬車をパテと針金で製作

ガラス細工の金魚鉢。中には赤い金魚

樅の木とトトロ達、ベースの緑は芝スプレーです。


ロータス77プレス仕様 製作現場より

フジヤのタイヤとBe-Jの77キットとのバランスを見て、
43スケールの図面を引きます、資料の実車サイズから割り出したデータで
書き上げますが、ボディカラーが黒の為に細かいディテールの造形は大変な作業になりそうです。

もう後戻り出来ない

既にこんな状態で収集がつきません。


箱もばらして、元に戻せない、完成させるしかない!

デカールもこんなに沢山。

ボディは下地処理中。

キットのパーツをチェックして小分けしておきます。

12日


気泡を完全に埋め、下地が出来あがりました。

制作中のキットに入っていたインストです。

今回制作のプロバンスムラージュのインスト紹介

1は最近発売された最新キットでB4のサイズでわかり易い、
各方向からの組立写真とイラスト入りで親切丁寧ですので、
初心者の方にも分かりやすいのではないでしょうか。


2は約5年前に発売されたキットですが残念ながら現在は絶版です、
完成品の写真はあるものの、作った経験がないと、悩んでしまいます。

3は10年以上前のメーカー創世記の頃のキットです、
当然ですが絶版というより幻のキットです。
ご覧の通り手書きのうえにフランス語。これではお手上げです。


13日
各モデルのパーツ類の下地を作ります。


14日
70%の塗装が終了残りは夕方、ほったらかしで御免ね!


15日
タイヤとホイールのセットが完成しました。
キット付属のタイヤはほとんどが圧縮ゴム製です、経年劣化があり割れる可能性大です。
予防策としてはホイールとの隙間に瞬間接着剤を流し込む事。

プジョーの仲間たち

ジャガーの仲間たち
「XJ220はプロトタイプに変更中」

ルノーの仲間たち
「黄色はプジョー」

フェラーリの仲間たち

ブガッティの仲間たち

C292はここまで出来ました。
その他のお仲間たち

16日
全てのボディ塗装が終了、早い早い・・・。


キットの再生方法
一度組上げたが気に入らなく作り直したい時、アレザンの気泡だらけのキットの再生、
入手困難な古いキットの再生法を・・・・
アレザンのキットは気泡を埋めても研ぐと出てくることがよくあり、作業効率の低下及び製作テンションが
下がります、特に内装のシート周りの気泡は埋めても研ぎにくくシートの質感もなくなってしまいます。
これらを解決する一つの方法として再度キャストする事をしています。


17日
模型店で入手可能の縮合タイプ「100:1」硬化剤のシリコンを使い、複製をします。
気泡の多いボディを真空引きして強制的に気泡の中にもシリコンを入れてしまいます。
球状に硬化した気泡内のシリコンは離型の際にちぎれてしまいます。
この特性を逆利用して、球状のシリコン粒を取り除いたシリコンの凹型は綺麗な型になります。

ウインドパーツも黄ばみ・キズ・擦れ等の修正にもシリコンでキャストしてレジン型を作りバキュームすれば
綺麗なクリヤーパーツが作れます。

18日
粘土埋めの後に、シリコンを注入、今回はBe-Jのオリジナルシリコーンを使用。
後日使用感を解説します。
硬化後は粘土を掻き出し、離型剤をスプレーして2面目を取ります。

粘土を掻き出したの図↓


19日
Be-Jシリコンの使用感想
長所としては普段使用しているKE12と比べると収縮がほとんどありませんでした。
シリコン自体硬化すると伸縮率が低く、逆テーパーの箇所や細かい奥行きの有るディティールには
離型の際にちぎれてしまい、沢山の複製には向いていないようです。
離型剤との相性が非常に悪いのでシリコン同士密着してしまうアクシデントがありました。
「初めての経験でしたので原因を究明中です。」悪いことばかりではなく、
縮まないという特性を利用してマスター制作の際のケミカルウッドからのレジンへの置換えには、最適でしょう。
トータルに考えると、細複雑な43スケールのボディキャストには不向きのようです。


バキュームの為の窓型

マスキング中の「御免ね、ほったらかし30台」

前出のシリコン4kgを使用して、これだけのものしかキャスト出来ませんでした。
今年最大のトホホ・・・

20日
トホホシリコンを使用してケミカルウッドの原型をレジン樹脂に置き換えました。


ランチァ・シビーロですベルトーネ在籍中の
ガンディーニ氏のデザイン。

アルファロメオ・ナバホです、ナボナではないので
食べられません。

ベルトーネ・ジェネシスです、カウンタックベースの
1ボックスカーです。

C292もここまで来ました、
筋ボリをします。

モデラで削った原型を立体化「プレグンタ」は
ルーフの有無で2種類制作。

昨日のトホホ・キャストした、モデルを
サフェーサーまで行きました。
MEERA-EB112-aston.concept

2色目を塗装したモデルたち。



C292のセットアップ、とりあえず一台完成させます。


21日
制作をお休みして、東京近代美術館で開催中のフェラーリ・マセラティ展へ行って来ました。
展示館内は撮影禁止の為に画像にてお伝えする事は出来ません。
是非一度足を運んで見てください。


屋外のエントランスからの風景
「ほったらかしで御免ね」状態の1:1のボディです


23日
30台もここまで来ました、一台ずつのアップ写真です。
来週はバキュームと内装の組立です、ゴールが見えてきました。


Ferrari 400i MEERA S Michelotti 1983
MOG Modeles絶版

AstonMartin V12 Vantage 1998
P.V.M k1346絶版

Bugatti EB112 italdesign 1993
P.V.M k1231絶版

Porshe BOXSTER prototype 1993
sterter絶版

Bugatti EB118 COACH 1988
P.V.M. k1411

Rinspeed 110 CYAN 1994
P.V.M. k891

Bugatti EB 110 1991
P.V.M. k1154絶版

Jaguar TypeR concept car 2001
P.V.M. k1705

Jaguar XJ 12 Pininfarina 1978
ALEZAN 07

Jaguar XK 150 Zagato 1958
Rialto Models 008

Jaguar XKF tipe Concept 2000
P.V.M. k1555絶版

Dimler X300 CORSICA 1996
P.V.M. k1210

Peugeot 104 Peugette Pininfarina 1976
ESDO modele 60

Peugeot ASPHALTE 1997
P.V.M. k1195絶版

Peugeot 206 ESCAPADE 1998
starter

Peugeot PROXIMA 1986
P.V.M/ k224

Peugeot QUASAR 1984
P.V.M. k115絶版

Peugeot OXIA 1988
P.V.M. k349絶版

Peugeot RC Carreau 2002
P.V.M. k1725

Peugeot 905 presentation 1991
stater絶版

Renault ESPACE spyder SBARRO 1998
P.V.M. k1406

Renault ESPACE F-1
JPS miniatures auto絶版

Renault FIFTIE 1996
P.V.M. k1526

OSI Renault Alpine SILVERFOX 1967
P.V.M. k1314絶版

Saleen S7 2001
P.V.M. k1707

Ford GT90 1995
P.V.M. k976

Ferrari 408 prototipo 1 1987
ALEZAN 218

Ferrari 408 prototipo 2 1988
ALEZAN 095

プロトタイプ等のキットはレースカーと比べ絶版になる可能性があります。
これらのモデルに惹かれる方はお早めに。


24日
午前中はアレザンのXJ12pininfarinaのホイール制作です。
アレザンのキットにはメッシュのホイールがエッチングで付属しますが、このホイールの履いているモデルは
翌年、グレーシルバーに塗り替えられた時のモデルになります。
この車のデビューはバーミンガム・ショーでしたのデ、当時のグリーンとXJ-Sのホイールに置き換えました。
アレザンのタイヤは径が小さいので自作レジンタイヤに交換。


⇒の2cm四方のシリコンにキャストする際は
使用量を正確に測るために30ccのポリカップで
計量してから後ろの紙コップで攪拌します。

いつものKE12のシリコンでインナーパーツを
キャストしました。
小物パーツのキャストには
これが一番扱いやすいです

ピニンファリーナの資料から・・・。
左が発表当時、右が翌年のモデルです。

再生「レストレーション」モデル用の
窓関係のバキューム工程です


午後の部


キット付属の小物パーツをウレタンサフェサーで
下地を整えます。

乾燥後は色別に資料とにらめっこしながら、
分別して塗装の準備をしていきます。
これは色を入れる順番を考えながらの作業
でしたので疲れました。

さあ、シャーシやシート・ステアリングに色が
入りました。気持ちもなんだか充実してきました。

夕方にはパーツ毎に分類して、車種別に戻します。
明日は2色目のマスキングをします。

30台「なんか増えていますね!」のインテリア関係もここまで来ました。
この後はメーカー別にでも制作していくと早いでしょう・・・。


何処にでもある町の商店街の模型屋さん発見・・・。

スターターの赤・青箱やプロバンス白箱

ウェスタン・SRCなど箱の形と色で判断してチョ。


25日
六角大王ソフトにてメルセデスF400カービングが完成
今回からは例のトホホなシリコンでサイコウッドから型を取ります。



26日
43モデルの失楽園
パラダイスというか楽園というか作る人は大変なことになってます。
しかし、人間という動物は環境に対して適応が早く、
これだけのモデル製作の工程が頭の味噌にインプットしています。

このHPを作成している、ノート「400Mz」より賢いかもしれないと思うのは気のせいでしょうか?
当然AC100Vでは作動せず、物欲・色欲などで可動するらしい・・・。


タイヤも付いたぞ・・。

プジョーの部屋
現行キットのプロキシマは本当にカッコよいです、お奨めします。



ベッカム君の部屋
アルファロメオの人だった私がこれらのモデルに手を出すとは・・・・。
最近、イギリスよりの私生活。TVRに夢中です。


ブガッティの部屋「一台余計でした」
昔のモデルは良く解りませんがEB110からのモデルは○
110&112&118と揃ったので、118のキットから218も作ります。


マイカーの部屋
フルスクラッチでここまで来ました。窓工作です。


27日


28日

バックミラーの制作法
セメダイン社のラピーというテープを使いミラーを作ります。
市販の模型用テンプレートを使いデザインナイフで切り出します。
後はミラーに貼りつけ出来あがり。
もう洋白板を切り出して磨く必要ありません。
ある、一つの手抜きでしょうか・・・・・


29日
金鳥の夏
ZAGATOのzanzaraが沢山出来あがりました。
これから夏本番です
蚊の用心


30日
アルファロメオのタルガフローリオ
イタリアで資料を漁りデータをもとに、
アウトデルタTipo33のエントリーモデルを作ったのが10年前
下地からウレタン系塗料を使用しているために
現在でも輝きを失いません。
コレクションの品質維持を今一度見つめなおしては如何でしょうか?
制作したモデルの数年後を考え制作している方は一体何人いるのでしょうか?
同じ頃に制作した知人はアルファ・レッドがエビ茶に変色して悲しんでいます。
YOW MODELLIの完成品は下地からウレタンを使用していますので、
現時点で15年は輝きを失いません。更新中

今月も御付き合い頂き、有り難うございました。