1月製作日誌


3日
 新年明けましておめでとうございます。今年の干支は午。フェラーリのプロトタイプのカードを作りました。
昨年より他社からも色々なプロトタイプが販売されるようになり、大分コレクションの巾も広がったのではないでしょうか?
今年も沢山のプロトを製作いたします。どうぞ宜しくお願い致します。


5日
 アルファエンジンを搭載し1983年にグランプリに出走したオゼッラFA1/Eの製作を始めました。
先ずタメオのF1OSELAと大きさを合わせる為にサイズを決めます。
方眼紙に4面図をラフに描いてから立体化。


7日
 日誌をサボっていたわけでは有りません。6日から今日にかけて怒涛の原型5台分を始めていました。
さて、並行して出来あがるのでしょうか、アドレナリンが噴出してます。1枚ずつの解説です

↓先ず一台目はカロッツェリア・ザガートのFIAT 500 zanzaraです。ザンザーラとはイタリア語で「蚊」の意。
なんとも情けない名前ですが、愛しいと思うのは私だけでしょうか?
正面顔がまんま虫ですよね。昔、ポリトイからダイキャストモデルが別名「HONDA N360」で有りました。
そのモデルからボディだけ拝借して型を取りましたがこのダイキャスト・モデルはスケールオーバーなんです。
計算では、収縮シリコンで4回キャストするとホイルベースがFIAT 500と同じに小さくなりますので。そこから作りこみます。
これを鈴虫用虫かごに入れ夏に夕涼みと行きましょう。


↓お待たせ致しました、アルファ幻のCカーの登場です。1日でここまで作ってしまった私って凄い!!!???!!???
数年前にイタリアのムゼオでの写真を元に作ります。現在この車は何処にあるのでしょうか?
方眼紙に1/43の図面を引き、それに合わせて作りこみます。
キット化も考えておりますので、御楽しみに。


↓ランボルギーニのハラマRSと云う車です。
イオタを製作したボブ・ウォーレスがハラマをベースにして作り上げたファクトリー・レーシングです。
コレもモデル化されていません。
30年前のダイキャストを元にレジンに置換え作りこみます。
バンパーレス、ロールバー、ヘッドライト位置、スポイラー、ボンネット、給油口等、沢山の変更点があり楽しさ一杯。
なんかワクワクしてしまいます。


↓ムルシェラーゴへとバトンが渡された元旗艦ディアブロ。その原型のガンディーニ・オリジナル・デザインの車です。
クライスラーの修正案前のマルチェロ・ガンディーニの初期モデルを作ります。
MRのVTキットを元ネタから復元する、モデル作りならではの成せる技です、御楽しみに。


↓最後の5台目はハラマ・スペシャル。
-SVR-とも呼ばれているようです。フィオルッチ氏の息子トニーノの為に作ったとも云われている謎の多い車です。
前出のハラマRSを参考に製作されたみたいなので、モデルもRSを元に作ります。
リアにはウラッコ・ラリーの様なトラスフレーム式リア・ウィングが付き色も黄色と銀色のツートン・カラーで粋を感じます。


8日
 FIAT 500 zanzaraは見た目にもここまで小さくなりました。
シリコンで4回取り直すと一回で約1.5mm縮むので6mmは短くなります。
しかし、どう云うわけか巾は思うよう縮みませんでした。縦に切り取り巾を狭くして再度接着。
フェンダー類を修正して巾のバランスを取り最後の型を取る準備をします。

↓ディアブロの1stモデルはコニシの木工パテで修正。
アルファのCカーはポリパテで修正。
修正は数回にわけて行います、パテ修正は1度で完了させるのではなくセクション毎「横の面なら横だけ、
上の面も同時に行うとラインが左右おかしくなります」に分けてやりましょう。
余計なところに盛り付けても削るのに時間がかかるだけです。
大切なライン等を消してしまう恐れがありますので、少しずつあせらずに行います。


9日
パテによる修正がほぼ終わりました。
この状態でスジボリを入れるとパテの所でおかしくなりますので、
虫ピンで印をつけてからプラサフェを吹きライン・面のチェックをします。
どれが何の車か御分かりですよね!


10日
ザンザーラはここまで小さくなりましたこの方法は「アナログ版モデラ」と呼んでいます。
ここまで出来るともうゴールは見えています。

さてCカーも複雑な造形も克服してスジボリまで入りました。グリルとウイングはエッチングで作ります。

ハラマはここまで来ました

悪魔君は前後のスポイラ−が完成



13日 
昨日と今日でここまで出来ました左から時計回りにALFA Gr-C,JARAMA RS,JARAMA-SVR-,DIABLO 1st,ZANZARA.
この後は室内とタイヤ&ホイールの制作に入ります。


15日
 NEW FIAT 500のキットからザガート製500 ecoを作りました、
車載の自転車はスタータのエッチングキットからの改造、もちろんボディもほぼスクラッチ状態、
こんな車種のモデルは希少ですね。


16日 
アルファロメオ Gr-Cカーの最終マスターが出来あがりました。
エッチング使用ヵ所は「チンスポイラ−・リヤスポイラ−の垂直板とステ−・燃料キャップ・フロント盾グリル・Fジャッキポイント」になります。
ホイールはタイヤが黒レジンでホイールは赤レジンの予定です。バキュームパーツはコックピットが透明でライトカバーがスモークになります。
キットとしてはプロバンス・スタンダート風に考えてます。
エッチングは外注のためキットはごく少量の限定になります。
箱やインストの製作も有りますので正式発売まで暫くお待ち下さい。


19日 
アルファロメオGr-Cカーの全てのマスターパーツが出来上がりました。
黒の印刷はエッチングの原稿です。手前はホイールとタイヤ、奥にはステアリングと翼断面のウィングがあります。
ここまでくれば終わったも同然!!!!!!!!!!あとはウインドパーツだけ。


20日 
ディアブロ1stプロトの全てのパーツとシリコン型です。


21日 
アルファロメオGr-Cカーのパーツとシリコン型、ホイールは赤レジンです。


23日
午前中のキャストの風景。色付きのペットボトルはカラートナー入りのレジン樹脂。


シリコンのキャストはこのようにして注型します。真空脱泡しますのでゲートは一つで済みます。
空気抜きのゲートはありません。


ディアブロ1stプロトタイプです。全てのパーツ、10台分を1つの型から抜きました。まだまだ抜けそうです。
室内関係のパーツをオレンジ色にしたのはこの車内装全てがオレンジ1色ですので制作過程の効率化。
要するに時間の節約・・・・・・・・・・・!?!?!?!?!?かな。


アルファのGr-Cカーです。
ホイールを赤にしたのは訳があります。
この車のホイールはスピードラインでリムに赤いラインが入っています。ホイールを1度黒に塗装してからリム部をペーパーで塗装を落とします、
下地の赤が露出して赤いラインになります。チョット気の利いた処理ですね。


24日 
キャストしたパーツのバリ取りと下地処理「ペーパー掛け&脱脂」が終わりました。
すでに、塗装が終了したパーツもあります。


25日 
アルファCカーはサフェーサーが入りました。明日のオフ会に御披露目する為に一台は完成目指して制作中。
夜には窓も羽も付く予定。


ディアブロ1stプロトも同時進行で一台は組立中、コレも今夜には完成?



27日 
ランボルギーニ・カウンタックをベースにベルトーネがデザインした車、ジェネシスです。


28日 
全てのパーツの塗装が完了しました。後は、組立のみ。


29日
 内装の塗装と窓のすり合わせ、ホイールのクリアランスをとりここまで来ました。
一台しかない車をこんなに沢山・・・・・!チョット不思議な気分です。


30日
 パーツを全て組み付けまし。、F.Rのレンズ、エキゾーストも付け、ここまで来るといい感じになってきました。
後はサイドスリットのデカールのみ。あすには完成。
イメージどうりにモデルが出来あがりました。
各パーツのバランスも取れていて嬉しい気分!!!!!!!   明日出荷


31日 
午前中に全て終了。



来月の予告。↓ボディは既にここまで出来てるランボルギーニ・ハラマのワンオフ・スペシャルを制作!!!御楽しみに


Lamborghini JARAMA RS

Lamborghini JARAMA SVR