ION

1994のパリ・サロンに発表した可愛いプジョーは・・・。
普通の車としての電気自動車その名を"イオン"と名づけた。
ギリシャ語でイオンとは電気を帯びた原子、または原子群を意味する。
「行く」を意味する動詞"イエナイ"の現在分詞でもある。
要するに「電気で走る」ということだ。都市内移動用電気自動車がイオンである。

プジョー・エンブレムを鼻にした猫に見える。
猫は小さなライオン、イオンは小さなプジョー。
又、フランス語の定冠詞をつけたL'ionは英語でライオンの意味になる。
なんともフランスのしゃれっ気を感じる。

モデルにするときっと可愛い車になるだろうな・・
パール・イエローの可愛いボディはヒヨコを連想する、
そう大人になればニワトリだぁ。フランスのル・コック国鳥である。



今回の課題は盛り付け造形を行なわずに、いかにして、削り工程だけで形にしていくこと。
そう彫刻家のように、失敗は許されない、オブジェ制作より厳しい条件がついている。
この車に似ていなければお話にならない。


サイズを算出してまずは方眼紙に

真横のシルエットを切り出します

それを冶具にして油粘土を整形

立体になりました

スクレパーで少し丸味をつけます

シリコンで型とりました

選手交代

ハイキャスト製の加工しやすいレジンになりました

底の面を平らにしてライン引きの準備

ホイールベースのデータも・・・

この線を上から見ると左右の歪みがわかる

削る→線引きの繰り返しで立体を形成

フロントグラスとAピラーが大切なポイント

資料を確認しながら面を作ります

左右対称のパーツは必ずゲージを使います

サイドのラインが出来上がり

細かいパーツは慎重に

ほらほらネ

ハイ、出来ましたぴょん

お風呂の準備

窓関係の型を作ります。

粘土でかさ上げすると節約にもなります

硬化後のシリコンにレジンを注ぐ

はい、窓の型出来上がり

ボディをクリクリ

ハイキャスト・レジンは切削楽ちん

ライトも表現して出来上がり

左右非対称パターンの為2セット用意

ウレタン・サフが入りました

ブラボードでシャーシを作ります

タイヤハウスとダッシュボードをパテで整形

ホイールパターンも彫る

下地にクリーム色を塗装

パールイエローが入りました

木工用エポキシパテで

内装を制作

ホイールはデザインナイフで彫る

リヤシートもあと少し

フロントシートもこんな感じに

ボディの塗装が終わりました

ホイールセット

2シート

サイドミラー

レジンのタイヤ

ダッシュボード

リヤシート

バキューム用型

すり合わせのためのテスト・ショット

型を#2000ペーパーで仕上げバキューム

ライトカバーも一緒に

窓を貼るとこんな感じ

内装はこんなんなりました

よしっ、頑張る

もうすぐ完成

デカールを作りましたよん!

ミラーやアンテナを・・

ホイールキャップにも獅子


黄色いヒヨコの出来上がり、今回は3日のスピード制作でした、自分でもあきれ返るほど手が動いたような気がします。
自分のコレクション為に作り上げた珠玉の一台、誰がなんと云おうと私の宝物!!!
『魂で作りました』